ウェディングのテレビドラマの結婚指輪をはめるシーンで定番になっている花嫁の指環サイズは7号という話がひろまっているようですが、実際のモデルに用意する指輪のサイズは9号というのが相場のようです。
たいていのモデルや女優さんの薬指には9号の結婚指輪を用意するのが常識となっていて、モデルがプライベートで着けるサイズは別として、ドラマの演出上円滑に着けられる指輪サイズというのが9号となっています。(東京渋谷区神宮前 明治通りスタイリストさんアンケート調べ)
テレビの小道具さんに聞いても多くの薬指が9号です。意外にサイズが大きいと感じますが、抜き差しに滞りないベターなリングサイズということなのでしょう。
つまり、結婚シーンの花嫁役となるモデルさんは、演出小道具としての結婚指輪のサイズに、指の方が合えさえすればいいだけなのです。画面に映らない裏側に詰め物をして留めて撮影します。モデルさんにちょうど良いサイズで撮影してしまうと、指に食い込んだように映ってしまうからです。あえてゆるいゆとりのあるリングを用意し、決してお肉が盛っているように撮らない技です。もしぴったりサイズだった場合、女性のやわらかさが画面に映ってしまいます。多少食い込むのが普通ですが、映像にはそう見えないようにしています。
指輪が用意されているドラマでは、指の方を無難に合わせればいいわけですが、サイズといって思い出すのは、シンデレラの靴のサイズ。
残酷で知られるグリム童話にでてくるの結婚とサイズのお話し、シンデレラには、ガラスの靴ではなく、シンデレラの黄金の靴というのが物語の前身で、王子と結婚したいがために、シンデレラの姉たちは、「靴に入らないなら、そんな指は切ってしまいなさい」と言う母親の言葉で、足の指を切り落とします。そして、靴の履けたその姉をお妃としてお城へ連れて変える途中、黄金の靴から血があふれ出るのを発見し、偽者とわかるというストーリーです。世に知られるシンデレラとはずいぶん違っています。
ここで靴のほうに、是が非でも足を押し込んでしまうところが、現代の指を細くなりたい、ドラマを夢見る女性たちにかぶります。生身の身体をモデルというマスターピースにはめこもうとする観念があると言えます。
ショーウィンドウに飾られている今シーズンの服や、市販のガードルに身体が収まらなければ、自らのからだをダイエットして押し込まなくてはならないのです。細身の服を揃えるブランドの服のサイズも、実際はグローバルスタンダードではなく、メーカーによって小さいサイズの表示がしてあるのが実状です。ワンサイズ上を買わなければいけない乙女の心理はつらいもので、ワンサイズ小さいサイズなのに、入ったというのが、消費者の気持ちを密かに汲んでいる仕掛けなのです。
指輪のサイズも、店頭に並ぶリングはだいたい標準より大きめがずらっと用意されていて、たいていの女性ならはめられるという最大公約数サイズとなっています。なぜなら、サンプルを指にはめようとして手にとったせっかくの指輪が指に入らなかったら、自分の指が太い=私の指のサイズが間違っているということになりかなねないからです。サンプルが指に入らない女性は不機嫌になりますので平均7~9号のところ、誰でもはまる11号が用意されているという事情があります。
抜けなくなった指輪を抜こうにも抜けない場合の最後の手段は消防署というのも聞くことですが、間違っているのは指輪の方で、指輪を切ってしまうのでしょうか。まさか指を切るのはシンデレラのお姉さんのお話の中だけです。
どうしても痛くて抜けず10年以上経過しても抜く方法は数種類ありますのでどうぞこちらを参照:抜けなくなった指輪をデンタルフロスで血流を止めずにすばやく抜く方法
現代の女性のモデルに身体をはめ込むということから考えれば、指輪ではなく、指のサイズの方を変えるというのが、正しい答えなのかも知れません。氷で冷やすだけでも血流を押さえ、指を一時的ですが細くできます。
デンタルフロスで縛って一時的に脂肪を圧迫し細くして抜くのも良いですが、オイルやジェルを着けて抜くのが最も負担が少ない方法だと思います。太ったとしても骨は変わりませんし、脂肪は一時的に絞ったり移動できますのでリングを抜くことができます。
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