リングサイズの測り方から抜けない指輪の抜き方、指のサイズの変化するわけなど、指輪の知恵情報庫です。

なぜサイズがぴったり合っているのに指輪の形によって着け心地に差が出るのでしょう。 20年間リングサイズを測った日々からの実態レポートと指輪サイズの謎。 はずせない結婚指輪。サイズが変化するわけ.

指輪のサイズの知りたい なぜ? コンテンツ

サイズ感とは

からだの水分と連動するサイズ

ひとによってサイズ感というものがあります

指を測った計算や測定値だけで物体を測るように計測だけで求められるものではありません。指輪をするのは人の指の感覚、骨と皮膚と筋肉なのです。

例えば、指の太さがまったく同じサイズの人がふたり居ると、人によってそのサイズの感じ方がまちまちで、フィット感にも個人差が大きいことがわかりました。
ゆるみ具合もサイズも同じひとでも、それを窮屈と感じる人も居れば、ゆるいと感じるひともいるわけです。そしての感じ方はどこからくるのか、それは身体の水分量です。汗をかいて脱水、飲酒でのむくみ、身体が横たわっている状態と垂直に立ちっぱなしの状態でも指の太さが変わります。ウエストもベルトが食い込む食後と、空腹時で違うように指輪も気温と汗と体内の水分の状態で変わります。ただし、ウエストのベルトのように絞めたりゆるめたりできないのが指輪です。ですからどの状態に照準を合わせるか、振り幅がどちらに振れてもいい心地良いサイズを探しましょう。

最適なサイズの見つけ方 具体例

チタンの指輪と指輪のサイズ感専門店での経験から見て、そのサイズがぴったりなサイズですよと薦めても、最終的に決めるのは、指輪をする人です。

指輪を仕事のたびに抜き差しを頻繁に行う場合、と常時装着する場合では、指輪のサイズを変えることもあります。
着けるのにかかる時間もサイズ感を左右する要因の一つで、汗をかいている指にはなかなかはまらず、きつい感じを抱くものです。むくんでないのに入らない=きついと感じます。
指がかさかさしているとひからびているような状態では、紙の上を走る金属の輪っかのように、何のひっかかりもなく指輪がすっと入ります=ゆるいと感じる、というしくみです。同じ体調で同じような時間帯にも、汗をかくか、乾燥しているかでも、サイズ感は大きく異なります。
チタンリングの方がシルバーリングの質よりさらっとすべすべしています。これもサイズ感を変えます。

まずはサイズゲージを試します

サイズゲージをぎりぎりきつい限界値を試し、痛くてはめられないサイズを探してみます。この圧迫感のあるサイズから徐々にゆとりのあるサイズを探していきます。そうすることで、心地良い最適値を見つける手助けになります。いったいどのサイズがちょうどよいサイズかわからない時は、まずきつすぎて不可という限界値とゆるすぎて落ちてしまって不可という限界値を定め、そのあいだのどこにするかを見極めるといいでしょう。

血管と連動する指輪サイズ

一番サイズ感を左右するのは血管。毛細血管ではないでしょうか。
体温を外に逃がそうとしたり、時には緊張して血管も縮み、リラックスした日、週末には血管が拡張した状態になります。また月曜日緊張の時間帯が来る、車の運転であったり、スポーツや勝ち負けで緊張したり。血行が良くなったり血圧の上げ下げに指もサイズアップダウンというように、常に人の体調と指輪サイズは連動しています。
あらゆる生き物は環境に対応する為体温を調節しますがヒトも体温を保つために、熱を産生したり、放散したりする機構をからだが持っています。
体温調節の方法
皮膚からの熱の放散を防ぎたい時には皮膚への血流を減らします。
逆に熱の放散を進めたい時には血管を開いて血流を増やしています。
寒暖の差に応じて指のサイズが変わるのはこうした環境へのからだの対応によるものです。 目の前の測定値が正しい、前回の号数が間違いということはありません。指輪のサイズは常に一時的な号数でしかなく、常に変わることを前提に決めましょう。むくんでもいいくらい少しゆとりがある。そしてひきしまってもなくしたりしない落ちない号数を選べば良いことになります。


「参考文献:*温度が左右する生体反応
サイズは正しいのに、違うサイズに感じるというサイズ感というのは、ひとそれぞれです。
サイズだけにとらわれずに、サイズ感を尊重した指輪差サイズを心がけてオーダーメイドするのが望ましいと思います。
指輪のサイズの測り方 サイズ感攻略法

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