指輪を今までに着けたことがなく、どのぐらいのサイズがちょうど良いのかわからないというお客様からご質問をいただきます。 サイズゲージでの測定が可能でしたら、着けるときはちょうど入って抜くときには手こずるくらいのサイズがベストと思われます。 なぜなら、指輪を長期着けていますと、指が細くなってくるからです。 初めて指輪のサイズを測る方なら誰でも、「きつい指輪を無理してはめて、抜けなくなったら恐い」という気持ちが働いてしまい、ゆるく測定されがちです。心理的に初心者はゆるい号数を選んでしまう。 号数を測る時には、緊張によるプラスアルファーを取り除いて、時間をかけて測ってくれるショップが良いお店だと思います。 着け慣れてくれば、最初は抜けずらかった指輪もすんなり抜けるようになるものです。 初めてサイズゲージの指輪をはめて、すんなり抜くことができるサイズでは、シャンプーしたり、水仕事したりした際に抜ける可能性があります。プラチナ、ゴールド、シルバーは皮膚にまとわりつきますが、チタンは他の金属と質感が違い、手でふつうにつかもうとしてもするりと抜けるくらいするするしているのです。ですから、初めてチタンの指輪をオーダーするのでしたら、なおさらフィット具合を大切に慎重にサイズを決めたいものです。 計測に際して、留意する点は、指のタイプによって違います。 関節が出っ張っている指の場合------------------ 根元は細く関節との差が大きい指: 無理してでも関節を通してぎりぎりのサイズでないと、根元でぶかぶかして何かが指輪とのすきまに入ってしまいそうな状態は危険。自動販売機のジュースを取り出すときの”返し”が指輪にひっかかってしまって、指輪で痛い思いをするのでは危ないです。関節に一度指輪を入れてしまうと抜けないという恐怖心を抱いて押し込めないひとが居ます。普段指輪を着けないかたに多いです。 あとから慣れますので、抜き差しのしやすさをサイズに加味しないでください。 ----------------------------- それほど節が出っ張ってはいないけれど、どちらかというと付け根が細いタイプ: 無理をして関節が赤くなってしまうようでは、節がかわいそうです。 関節でひっかかってうっとうしいという人は、付け根でゆるいのもよしとするしかありません。むくんでもいいという余力があるということです。 ---------------------------- 根元から節までが同じ太さで、関節から指先にむかって細くなっている指の場合: 窮屈でないゆったりサイズにしたいのはやまやまですが、どこかで指輪がしっかり指に食い込んでくれないと指輪自体を装着することができません。関節がストッパーになってくれないので、付け根でしっかり指輪が指をつかまえる状態は必要です。 抜けやすくこのタイプの指が一番測定がむずかしいです。 筋肉のついているひと、指や握力で日々手を使う方は、指が硬いので指輪をしっかり跳ね返す力があるため留まり易いです。美容師さんの指や、演奏家の指、大工さんの指やバイク、ボルダリングをする方の指がそうです。 一方パソコンしかしない指はふわふわしていて、指輪が食い込んだように見えてしまいます。 埋まりこむ印象ですが、それも指輪がとどまるためには必要です。
そんな時は、指輪を普段から着け慣れている人は、別の指に着けかえるなどの工夫をしています。気に入った指輪をコレクションされていて、自分の指のサイズを良く知っている人がやっている事です。 例えば右手の中指にいつもならぴったりの指輪をたくさん歩き回って血が手にさがってきてパンパンになったら左の薬指に着けかえるといった方法です。 そのためには、どんなときにどのくらいの指輪のサイズなのか自分で知って、それに合った使いまわしの利く指輪サイズで購入したり、オーダーしたりするのが得策です。指輪が好きで、いつも着けていたい指輪をいくつもお持ちの方ならご存じかと思います。 指輪を日頃しない方は、指輪というのは決まった1本の指に決まった指輪を着けると思い込みがちですが、長時間着け続けていると、指の微妙なサイズの増減がわかってくるのです。それにより色々な指に付け替えて仲良く指輪とつきあっていけるのです。
クリスマスとお正月をはさんでオーダーいただき、お渡しした指輪というのは、指輪サイズに微妙な変化があることがあります。 この時期特有の出来事ですが、クリスマスとお正月においしいものを食べすぎたせいで、指のサイズが変わってしまう方がいます。むくみは塩分摂取ともおおいに関係します。年末年始の忘年会やクリスマス、お正月の塩分の高いお料理をたくさん食べてもいつもよりむくみが大きくなったりもします。 また、日頃のお仕事で忙しく働き、指を使っていた方が、年末年始のお休みをはさんで、指の休業モードになり、指が細くなってしまう方もいます。 指というのは毎日使うもので、日頃のルーティーンと違うOFFシーズンになると、指も指輪サイズも事情が変わるということがあります。 そしてまたお仕事に復帰すると指のサイズも元どおりになります。 毎日運転していれば、握力と指も使わなくなりますし、ドリルやハンマーを持つ仕事から離れれば、指もほっそりします。 バカンスシーズンとお仕事モードでは指輪のサイズも影響するのです。カレンダーとは無縁ではないですね。
通販で購入されたチタンの指輪の既製サイズが合わず、直して欲しいとのご依頼の声をいただきますが、チタンのお直しは残念ながら他店のものは承っておりません。 ごく稀に、一度お作りしたシルバーリングのサイズ直しが発生するのは、ご来店頂いた際のサイズ測定で、お客様の強いご意向で、あえてゆるめやきつめサイズが決定されたときなどや、受注からお渡しまでが3週間あいて、サイズが変化してしまった場合などのケースがあります。マニュアルに沿って綿密に打ち合わせたネットのご注文はぴったりだったというお声をいただいています。サイズマニュアルの測り方を実践されて、サイズが合わないということは起こらないのす。 不思議なことに、ペアで原宿までご来店いただいて、パートナーのご意向なども入り、あえてゆるめにご指定された場合に、ゆるすぎたりして、サイズ直しになるケースがございます。 サイズ直しは返品交換とは違います。指輪を購入されて、長期経過しても有償にてお直しさせていただいています。 どのくらいのサイズをお直しすれば良いか、気持ち良く着けていただけるサイズにお直ししないと意味がありません.慎重に以下のようなコンディションを伺い決定しますので、ゆるくても、1週間は着けてみていただき、どの程度ゆるいかをお知らせいただくとよりよいサイズ直しができます。 -------------------------------- サイズ直しには、そのリングをしばらく着けた結果、指との関係がどのような状態なのかをお知らせいただき、それに応じて調整いたしますのであわてて交換や、新品のまま返さなくてはとあせらないでください。 指輪がゆるい場合 ・指輪をしたまま指先を下に向けるとぽトンと落ちてしまう。 ・ぽろっとは落ちないが、手を振ったら指輪が落ちる。 .朝から晩までまるっきり触らないほど指輪がぶかぶかで大きすぎる。 .むくんだ時はまあまあ着けられる夜もあるが日中はゆるめ ・朝の寝起きや水分をたくさん摂った夜でも、ひっかからないくらいゆるい。 ・日中の大部分の時間帯で、指輪がするっと落ちるがすこし落ちない時間帯もある。 .ひっかかりはするが、ゆるゆるで、たまにむくんだ時だけフィットする ・指先を下に向けても落ちるほどではないが、水を使うとすぐに指輪が落ちる きつい指輪の場合 ・まるっきり指に入らない ・無理すれば入るように思えても関節が太いので入らない ・やっと指にはめられるが、指輪をはずす時、真っ赤になる ・日常はずる機会が多いが、指輪がなかなかはずれないので困る ・指のつけ根ではちょうど良いが関節を通すとき痛い など、指輪と指がどんなときにどういう困ったことがあるかを伺いまして、気持ち良く着けて頂ける指輪を作るのが使命でございます。 気がついた点は何でも教えてください。 ------------------------------ ちょうどいいサイズをあえて直す: ・着けるときはちょうどいいが、指輪をはずす時に関節が真っ赤になってしまう このようなケースはちょうどいいサイズだと思いますので大きくお直ししないほうが無難です。特に関節の太い男性に多くみられますが、お仕事中頻繁に抜き差しするからということで、抜くのに楽な大きめをお作りする場合もあります。関節で留まらないような、付け根の方が太い指の場合ですと、抜き差しに楽なリングというのは落ちやすくなることをご留意ください。 ------------------------------ゆったりサイズでのオーダーメード:手がパンパンになった時の圧迫がないように、日頃はゆったりとしたサイズでつけたいから ということで大きめに注文する場合は、時間帯によってはぶかぶかに感じることもあるということをご承知おきください。 そして、それをサイズ修正として小さく作り直す場合は、通常の着け心地を優先して、指がパンパンになったときだけは多少圧迫感があるのはしかたないということになります。 16号以上のサイズのある方ほど指の太さに増減が大きくなったりしますので、幅広のリングに関してはとてもむずかしくなります。 ---------------------------- かなりフィットしていたほうが良いケース:指輪のデザインが幅3ミリ程度の細い結婚指輪のようなリングでしたら、圧迫感は気にならないはずです。失くされる方もけっこういらっしゃるので、すきまなくぴったりフィットしていたほうがいい場合もあります。 サイズ修正を行うときは、ある程度しばらく着けてみてから頃合いを見計らってからオーダーしてください。
指輪のサイズを決めるとき, リングに対する喜びよりも不安が先になってしまい、あとから太ったときのことも考えて、ちょっとだけゆるめにとか、逆に小さめに感じるサイズで作っておこうとか、あれこれ将来の心配をされる方もいらっしゃいますが、オーダーメイドするのなら、きちんと今のサイズが重要です。 なぜなら指輪のオーダーメイドは物品を買うのとは違って指という体調の変わるものだから、指の状態を指輪屋さんは熟知しているから。
指は意外に弾力と柔軟性に富んでいるぶん、ドアの突起物などが指輪とのあいだにはさまったりする事故もあります。てのひらにモノを掴む動作が多く、力もかかることから、ドアの変わった形状のものが指と指輪のほんの少しの空間に入り込むこともあるのです。 冬の乾燥シーズンは指輪が抜けやすくなります。逆にちょっときつめにオーダーした指輪は融通が利くうえ、指が指輪に折り合いをつけようとします。 指輪というのは、一定の期間を過ぎますと指に対してシェイプアップ効果=細さの矯正効果が働きます。 指輪のちょうどいいきつさというのを体感して、心地よい指輪をつけたいものです。指輪をオーダーメードされる前に、専門家が書きました指輪サイズ 攻略法をお読みください。
今入った指輪が抜けない場合: 手を電車の吊り革につかまる位置にあげておくだけで指はサイズダウンします。 入ったからには必ず抜けますので、パニックにならずに 落ち着いてください。抜こうとせず、引っ張ろうとしないで、押し出すように手前から外側に押すと、関節に寄せられた節の皮膚と指輪の間に隙間を作ることができます。関節にたるんだ皮膚がじゃまして抜けないだけですので、関節部分をもうひとりが手の根元側に引いてあげて、ご本人が指輪を押し出せば、抜けます。 抜けないとあせっている方のすぐ横にいて、そのようにご説明しても、パニックになった方はどうしても力まかせにひじを広げて引っ張ってしまいがちです。落ち着いて指先に向かって押すとうまくいきます。ひじをはらずに両脇をしっかりしめて、指輪を持つ位置は、手のひら側(内側)です。手の甲側から指輪をつかんで引っこ抜こうとしても誰でも関節でひっかかります。 指輪を長期着けておいて、指輪周辺はゆるみがあっても、その先がふくらんでしまった場合: 体調は一定ではありませんので、指が細くなっている時間帯にチャレンジするのが望ましいです。 はやり、手を高くあげても、石鹸でも油でも抜けない場合は、糸を巻きつけてからじゅんぐり押し出すようにする方法です。 針に通した糸を指輪と指のあいだをくぐらせます。 長くとった糸をきつくきつく指に順番に巻いて、関節まで 巻きつけます。最後に甲から指先にむかって糸をほどくと同時に指輪をスライドさせれば糸に沿って指輪も指先に向かって移動するしくみです。消防署でも推奨されています。 大切に身に着けていた指輪はどうか、カッターで切断されませんようお祈りします。転ばぬ先の杖になれますよう、指輪サイズ 攻略法をお読みになってから安心できる指輪を着けてください。
指輪の起源にみる、サイズ直しと縁起
結婚式の指輪交換はドラマのようにすんなり入りません。
指輪のサイズの知りたい なぜ? コンテンツ